ghost mail 

   だいじなものは、平和と笑いと音楽。いらないものは、戦争と武器と原発。

Category: 笑い

ふられてもなお、愛おしく。 

2016/08/11 Thu.


4歳の息子が通う幼稚園で、夏祭りがあった。

浴衣でキメた親子3人。

盆踊り。金魚すくい。わた菓子。

平凡だが、盛夏のイベントならではの風情がある夜だった。

「お母さん、あっちで遊んでもいい?」

祭りの興奮がおさまらない様子で、息子が言った。

「いいけど、浴衣、汚さないでよ。」と答える私。

息子は園庭端のほうにある滑り台に駆け上がると、こっちを向いて手を振りながら叫んだ。

「おーい!」

もちろん私も、大きく手を振って応えた。

しかしよく見ると、息子の視線は微妙に私から外れているような気がした。

息子はもう一度手を振り、こう叫んだ。

「おーい!美沙ちゃーん!」

愛する我が子の視線は、母親を通り越して幼稚園のクラスメイトに注がれていた。

アラフォー女の自分が、4歳の女の子に負けた悔しさではなかったが、

急に恥ずかしくなり、

夏の暑さとはまったく関係のない汗が噴き出してきた。

ウチワをあおぐスピードを倍速にして、平静を装う私。

「パタタタタタタ・・・」

隣で一部始終を見ていた夫が、私のことを指さして笑うので、

浴衣の裾をまくって、スネに蹴りを入れてやった。








スポンサーサイト

edit

CM: 0
TB: 0

page top

2016-08